桐朋学園大学、そして仙台教室のこと

 桐朋学園大学音楽学部附属子供のための音楽教室仙台教室の室長を務めさせていただくようになり1年が経とうとしています.つい先日は教室の第58回演奏会がありましたが、熱心な先生方の下で音楽に励んでいる子どもたちの姿、そしてそれを見守るご父兄やご家族のあたたかいまなざしが大変印象的でした.
 

中央でうなだれている、もとい下を向いているのが僕です

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 話しは変わりますが、つい先日、この春に桐朋学園大学を卒業した教え子から手紙をいただきました.そこには「はじめは戸惑ったり苦労することもあったけれど、桐朋に行って、ピアノを弾くことだけでなく音楽のおもしろさや奥深さが感じられるようになった」と、そのようなことが書かれていました.
  
 もっとも、「大学」は基本的に自分で勉強して自分で問題を解決しに来るところなので、私も最初はほんとうに大変でした.自分より上手な人はいくらでもいるし、そもそも課せられた課題をこなすだけでも一日24時間ではぜんぜん足りない‥以前も書きましたが、僕には大学時代の楽しい思い出はほとんどありません.
 
 けれどもその代わり、本気で音楽を学ぶ人たちに必要な設備や資料、講義や講座・演奏会などはすべてそろっている、それが音楽大学というところです.少なくとも桐朋学園大学は、今の僕から見ても学生たちにとっては贅沢な環境だと思っています.
 

 それで話は戻って子供のための音楽教室についてです.意外と知られていないことですが、全国にある桐朋学園の子どものための音楽教室は、その名のとおり、桐朋学園大学の研究機関でもあります.桐朋の伝統的な教育手法でもあるソルフェージュ(音楽の基礎訓練)教育は世界的にも認められており ― そもそも音楽理論を学ばずして実技のみを習うというのは欧米ではあり得ないことなのです ― また、実技レッスンでは大学本校から定期的に講師が派遣され、教室の先生方と共により良い教育のあり方について常に活発な議論を交わしています.
  
 さらに、歴史の古い仙台教室は近年、アンサンブルにも力を入れています.今はSNSやメールといった簡便なツールでなんとなく誰かと繋がっているような気に浸れてしまう時代ですが、目を輝かせながら真剣にアンサンブルをしている子どもたちを見ていると、やはりそこに人があってこそのコミュニケーションなのだという当たり前の事実にあらためて気づかされます.
 

 来年度も引き続き仙台教室の室長を務めさせていただきます.素晴らしい先生方のそろったこの教室で多くの子どもたちと一緒に音楽を共にできることを楽しみにしています.

 

こちらは教室の演奏会の1週前に開催した山野楽器仙台店のイベント

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