随想(3)プラハ ― 五感で感じるプラハ

 早いもので、プラハに滞在してから1週間が経ちました.今夜はサマー・アカデミーの受講生による発表会があり、明日にはここを離れます.
 

 さて、先日も書きましたが、日本では考えられないほど時間があるので、この数日は読書やランニングがすいぶん捗りました.特に朝のランニングは、ひんやりとした空気もさることながら、石畳が返してくる刺激が足にとても心地よかったです.
 
 ところで、プラハは「世界でもっとも美しいと街」と讃えられていますが、午後になると名所と呼ばれるスポットはどこもかしこも人で賑わいます.そのような意味ではいわゆる「観光地」ですが、少し距離を置いて眺めると、建物の様式や色あいにてらいのない統一性があることがわかります.さらに、夜の街灯も大変穏やかなので、日本とくらべると眼の疲れ方が格段に違います.
 
 また、個人的に嬉しいのは、街に音楽が流れていないことです.スーパーやカフェに入っても、聞こえてくるのはせいぜい人の声やレジの音くらい ― もっとも、日本のように、BGMが当たり前に流れている国を僕は他に知らないのですが ― 念のため普段使用している耳栓を持ってはきましたが、このまま使用せずに済みそうです.
 
 「食」については、人によって好みが分かれるとは思いますが、チェコのビールは水よりも飲みやすいです.「ジョッキ一杯(500ml程度)は酒を飲んだうちに入らないからカウントすべからず」と仰る方がおられましたが、僕もまったく同感です.また、チェコ料理はこってりしていますが、スパイシーではありません.肉料理が多いので、大手を振ってとまではいきませんが、毎日肉を食べても日本のように罪悪感を抱くことはありません.ただ、葉物の野菜の種類が少ないのは少々残念でした.
 

 他にも乾いた空に鳴り響く教会の鐘の音など、理屈を抜きにうつくしいもの、興味の尽きないものがここプラハにはたくさん溢れています.その一つ一つに気づきをもって、今、ここに展開している《自分》をありありと感じられることを本当に有り難く思います.そして、しばらく忘れていた「感動とは(頭でではなく)五感を通して感じるもの」という言葉の深みをあらためて実感しています.

 

コンサートも無事に終わりました、有り難うございました

kawamurafumio_20180813b

 

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1 Comment »

 
  • Aya より:

    川村さん、おはようございます!
    (そちらは「こんばんは」かな?)。
    こちらは朝の9時台です。

    プラハ滞在のご様子、楽しく読みました。
    まずはコンサート、お疲れさまでした!
    とても素敵な会場ですね!
    演奏曲と会場入りの時間以外は何も知らされていないと言っていましたので「大丈夫かな」と少し心配していましたが、無事に演奏出来たご様子で本当に良かったです^^
    お客様も沢山聴きにいらして下さいましたね。
    お写真から日本人と思われる方も意外と多く、ちょっとビックリしています☆
    外国の方ばかりだと思っていました。

    プラハの美しい街並みも、素敵なのでしょうね(笑顔)。
    統一感のある建物、石畳・・・、こちらにはなかなか無い風景です。
    教会の鐘の音も良いですね。こちらでは夕方の5時にお寺で鐘が「ゴーン」と鳴ります。
    「和」ですね(笑)。
    私は外国に行ったことが1度もないので、こうした海外のお話にはとても興味があります。
    川村さんのエントリーで行った気分に浸ることが出来ました。
    ありがとうございます^^

    日本はここ数日さわやかな天気です。
    朝晩は少し肌寒く感じるくらいになっています。
    明日からまた暑さが戻ってくると言っていました。まだまだ「夏」ですね!

    どうぞお気を付けて帰国なさって下さい。アヤ

 

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