20200903

僕の声、大丈夫ですか?

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 薄々わかっていたこととはいえ、半年ぶりに会った知人からあいさつもそこそこに「声すごい訛ってますね」と指摘されればさすがの僕もそれなりに落ち込みます苦笑
 

 それはそうと、注文してから思いのほか早く届いた本の一節にとても感銘を受けたので、以下に引用させていただきます。
 

    今の社会は、目を皿のようにして他人の負のイメージを探し出し、宣伝し、バッシングし、貶めることで、自分たちのアイデンティティを確かめ合うという、同調暴力が荒れ狂っている。その暴力を恐れるあまり、負のイメージとなりそうなことを必死で押し隠して生き延びようとする生き方が、半ば強制されている。この息苦しさ、強迫観念から解放されるには、それが「負」ではなく自分にとっての普通であることを、自ら示せば良い。

 ※「未来の記憶は蘭のなかで作られる」星野智幸著(岩波書店)より

 
 仕事柄、むやみにカムアウトすることを躊躇する一方、隠し通すことにどれほどの意味があるのか、むしろ隠すことで事態が悪化しているとさえ感じられる日々の中、この文章はストレートに僕の胸に刺さりました。
 

 ただ、僕も当事者として ― ここがほんとうにむつかしいところでもあるのですが ― それが『「負」ではなく自分にとっての普通であること』、その理解を得ることはそう易しいことではないと痛感していることもまた事実です(そもそも「普通」の定義があやふやになっているような気もしますが、話が複雑になるのでそこは割愛します)。

 誤解を恐れずに書けば、僕の場合は、非常にありがたいことに、私情を伴わない他者からの合理的配慮(アクセシビリティ)を得ることにはあまり困らないというか、むしろ相当恵まれているほうだと思います ― とりわけ今の職場や近所のコンビニ、いくつかのカフェなどでそれを実感しています ― もっとも、仕事もプライヴェートも今はアクセシブルな対応をしていただける範囲内にほぼ限定されている節はありますが、いずれにせよそのような居やすい空間は僕にとって貴重な場であり、なるべくこちらも余計な迷惑を増やさないよう気を付けたりはしています。

 一方、(両親や少ない親友を除いて)相手が近しい人の場合『「負」ではなく普通であること』、つまり僕にとっての当たり前に対する理解を得るにはまだまだ時間と労力が要るように感じます。無論、相手に僕を貶める意図がないことは書くまでもありませんし、一年前の僕にとっての普通と現在の僕にとっての普通が同じではない、そういう意味で今の僕はニューノーマルを生きていると言えなくもなく、それが故にある種の戸惑いのようなものが生じることは仕方がないことだと思います。

 もちろん考え方や受け止め方は人それぞれですし、それが違ったりズレていても互いに歩み寄って調和する道は必ずあると思いますが、強いて言えば、身体機能の低下はある意味「変化」であって、それ自体に正も負もないとどこかで割り切っているというか、そう思わなければ先に進めないという、これまた当事者でなければわかりにくい感覚が僕の中にもあるのかもしれません。

 

 冒頭の話に戻すと、状況にもよりますが確かに呂律が回ってないなぁと自覚していることもあり、その度にいちいち「僕の声、大丈夫ですか?」と質問していた無意味さがよくわかったので ― はじめはショックを受けましたが、今はその事実を指摘したうえで「負」ではなく普通のこととして受け止めてくれた知人に感謝をしています。
 

写真の説明
近所の石神井川に住み着いたと思われるカワウ。「井の頭公園から(追い払われて)キマシタ」と顔に書いてあります。80センチくらいありました。

4件のコメント

  1. えっ、

    耳の次は…声!?

    でも、
    それが先生にとっての「普通」なら大丈夫!大丈夫!

    それよりは、カワウがちょっと分からないけれど「井の頭公園」から来たかどうかは?そっちの方が分からなくないですか?

  2. 川村さん、こんにちは♪

    9月になってもまだまだ暑いですね!
    台風も心配ですが、つい先日は福井県で大きな地震がありましたね。
    ご実家は大丈夫だったでしょうか?

    今回もエントリー読ませて頂きました^^
    初め「訛」という字が読めなくて・・・(苦笑)。
    「訛りがある」(方言が出てしまう)ということなのかな?と思って読み進めたら、「呂律が回らない」ということなのかな??
    「どっちか分かんな~い」ってなってしまいましたが(笑)。
    川村さんとお話してる分には、私は訛りは全然感じていません。むしろ「もっと福井弁でお話して欲しい」なんて思ったりもしています(でもあんまりコテコテの福井弁だと字幕スーパーが必要ですネ)。
    呂律のことは、最近直接お話出来ていないので分かりませんが、どうなのでしょう?
    口を少し大きめに開けて舌の先を上あごにくっつけることをしていると活舌が良くなりますが、呂律にも効くでしょうか☆

    他人の負のイメージではなく、正のイメージを見つけ出して、お相手の良いところを認めて伝えていければ相手も喜ぶでしょうし自分自身も楽に生きられるような気がします。

    写真のカワウさん、私にも「井の頭公園からキタデ!」と伝わってきました!(あはは)。アヤ

  3. コメントから、
    呂律、訛りで心配になったんですが、病気が関係してる
    かもしれないので、もしご心配に思うようでしたら、
    一度、大きな病院で専門の先生に診て貰ったほうが良い
    ように思います。

    お体お大事になさって下さいね。

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