6月になりました

投稿者:

 今日から6月になりました.ということは、あとひと月で今年の半分が終わるということです.本当に信じられません.いや、もっと以前から 「月日が経つのがはやい」 という実感はありました.けれどもその頃はまだ自分の時間もそれなりにあったせいか、それに対してあまり気に留めていませんでした.
 
 けれども今は状況が変わり、若い頃とはまったく異なる焦りを覚えることもしばしば.というのも、あと30年、長くて40年生きられたとして、その間に、僕が有意義に音楽を学べる時間、或いは家族や友人と会えるチャンスがどれくらい残っているのかと考えると、正直不安を感じずにはいられないからです.幸か不幸か僕は計算があまり得意ではないので、まぁあくまでも想像の範疇で済んでいますが.
 
 いずれにせよ、職業音楽家という道を選択した以上は、自分の人生に残された 「真に自由な時間」 は、もうあまり多くはないということをどこかで覚悟しておかねばと思っています不平不満を言ったり、後悔したり、ましてや他人を非難したり恨んだり‥そのようなことに時間を費やしている暇があったら、与えられた目の前のことに最善を尽くせるよう努めたい.そんなふうに考える今日この頃です.
 

 さて、お陰様で先月は東京工業大学管弦楽団 第154回定期演奏会、そしてショパンフェスティバル in 表参道のピアノリサイタルを終えることができました.たくさんのご来場、誠に有り難うございました.
 
 自身の演奏についてはいろいろ思うところはありますが、東工大オケと共演させて頂いたベートーヴェンの 「皇帝」 では学生の皆さんの集中力もあって、心からアンサンブルを愉しむことができたように思います.余談ですが、この作品は僕が初めてオーケストラと一緒に演奏した最初のピアノ協奏曲です.もう20年以上も前になりますが、当時僕は高校1年生で、その頃はとにかくソロパートを弾くことで精一杯‥その後も何度かこの作品を弾かせて頂く機会に恵まれ、その都度いろいろな課題と対峙してきましたが、今回は初めて、これまでになかった手ごたえを感じることができました.
 

 また、云年ぶりとなる東京でのオールショパンプログラムは、ショパンやショパンの作品に対する想いが深まると同時に、それらを他者に伝えることの難しさや責任の重さ(教育的なことも含めて)を改めて実感しました素の自分が感じていることを聴き手も同じように理解し、共感してくれたらどんなに幸せかと思いますが、残念ながら現実はいつもそうとは限りません.とは言え、20代の頃に比べればそのギャップはだいぶ埋まってきているようにも感じます.やはり演奏を通して作品だけでなく聴衆とも根気よく向き合うこと、そしてそれを継続するということが大切なのでしょうか‥
 

 さて、最後に今月のコンサートの告知をさせて頂きます.夏以降は別のプログラムに集中するので、ショパンは今年はこれで弾き納めになると思います.また、当日はお話を交えながらアットホームな雰囲気でお楽しみ頂けたらと考えています.ショパンフェスティバルに来られなかった方、もう一度ショパンを聴きたい方、この機会に如何でしょうか?

 

<モーツァルトを楽しむ会 レクチャーコンサート vol. 14 川村文雄 ショパンの世界>
日時: 2016年6月11日(土)
会場: 高津市民会館 大会議室 (神奈川県川崎市)
曲目: オールショパンプログラム
幻想即興曲 op. 66
ノクターン 第8番 変二長調 op. 27-2
練習曲 変イ長調 op. 25-1 『エオリアンハープ』
練習曲 ホ長調 op. 10-3 『別れの曲』
練習曲 イ短調 op. 25-11 『木枯らし』
幻想曲 ヘ短調 op. 49
その他

20160611
※チケットはオフィシャルウェブサイトのお問い合わせからも受け付けております.

 

それでは、当日会場で皆さまにお会いできることを楽しみにしています!

 

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。