ピアノ合宿 in 別府 ~ コンサート編

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 前泊を含め延べ4日間にわたるピアノ合宿 in 別府 をお蔭様で無事に終えることができました.連休にもかかわらずホールや宿泊施設の手配を快く引き受けてくださった冨士屋さん、そしてコンサートの進行はもとより、偏食する学生たちのために栄養満点の夕食を作ってくださったトータルブレインのスタッフの方々、さらに合宿を盛り上げてくれた全ての皆さまに心から感謝致します.
 

 ところで 「なぜにピアノ合宿なんですか?」 と、いろいろな方に尋ねられました ─ まぁ悪意はなくとも素朴な質問に真剣に答えるにはとてつもないエネルギーが要るもので ─ その都度つい 「もののはずみで‥」 などといい加減に答えていましたが、それはもちろん冗談です.本当は、僕自身が従来の、或いは今の教育プログラムやレッスンのスタイルにある種の限界を感じていたからです.正直、教え始めて間もない頃の自分は、レッスンを通して曲のつくりやピアノの弾き方を一方的に伝えることでどこか満足していました.あまり認めたくはないのですが、その頃はピアノや音楽を通して彼らがなにを感じているのか(或いはいないのか)ということを省みず、ただ教えている自分に酔っていたようにも思います.
 
 けれども、音楽大学の仕事に少しずつ馴染めるようになった3, 4年ほど前からは、「このようなやり方を続けていては生徒たちがこの先も音楽的に自立できないまま終わってしまうのでは?」 と危機感を抱くようになり、また、自分の中でも 「単にものを説明するだけの先生では終わりたくない」 という想いが募るようになりました.仕事が人を育てるという言葉がありますが、今振り返ると、桐朋学園で教鞭を取るようになったことで一指導者として成長させて頂けたように感じます.
 
 と、まぁそうした経緯があって今回のピアノ合宿と相成ったわけですが、当然ながら僕一人ですべてを賄うことはできませんので、古くからお付き合いのある(なんと学生時代から!)大分の方々のご協力を得ながら、約半年の準備を経てようやく開催にこぎ着けました.めでたしめでたし.
それでは初日に行われた門下生による発表会とリサイタル、そしてプライヴェートコンサート等を写真でゆるりと紹介したいと思います.

 

まずは会場のある冨士屋さん、登録有形文化財です.
 
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中はカフェにもなっていて、レトロな趣がとっても素敵です.
学生たちがはしゃいで物を壊したりしないかヒヤヒヤしました‥
 
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前日18日は生憎の雨でしたが、コンサート当日は快晴.
鉄輪のいたるところで僕のチラシを見かけました.
 
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17名の門下生による発表会では、初めての会場にもかかわらず、皆ホールの
響きを生かしながらのびのびと演奏していたように思います.改めてお疲れ様でした.
 
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教え子たちの発表会に続いて僕のリサイタル.毎回聴きに来てくださる方も
いらっしゃって満席でした.それにしても生徒の前で弾くと妙な緊張をしますね‥

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そして夜は愛すべき子どもたちにささやかなコンサート.
 
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本当に盛りだくさんで有意義な一日でした.
(つづく‥)

4件のコメント

  1. 雰囲気がいいところやのー! お疲れ様でした。

  2. 田島川の鮒さん
    うん、えーとこやったよ~.鉄輪のディープな温泉とか旅館はいつ行っても最高やよ.

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