2015年を振り返って

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 昨日ようやく年内最後のホームレッスンを終えました.早いもので2015年も大晦日です.僕は今日から3日間はお休みを頂きます.今年は2年ぶりに実家で年越しをしますが、年始から大きなイベントが続くので、今回は親孝行だけして残りは体調を整えることを最優先にしようと思います.
 

 さて、今年もお陰様で有意義な一年を過ごすことができました.仕事面では ─ とりわけ比重を置いているのはやはり大学での教育活動ですが ─ 北は青森、南は徳島まで各地でさまざまなコンサートに出演させて頂きました.
 
 また、コンクールの課題曲講座や講演会、マスタークラス等では、演奏芸術に携わる者として「音楽や音楽作品を何のために、どう伝えていくべきか」という根源的なテーマと向き合う必要性を改めて痛感しました.「初心」とは多少異なりますが、今後もじっくり掘り下げていきたい課題の一つです.
 
 そして何より今年嬉しかったことはアンサンブルの機会に恵まれたことです.デュオ・室内楽ではチェロの松波恵子先生、バソンの小山清さん、ヴァイオリンの島田真千子さん、篠原悠那さん、クラリネットの豊永美恵さん、そしてピアニストの大宅さおりさん等と共演させて頂きました.またオーケストラでは滋賀大学オーケストラ、東京工業大学管弦楽団の皆さんとご一緒することができました.
 

 プロフェッショナルな奏者はもちろんですが、学生オケの皆さんと交流していると、彼らのその直向きな姿勢に音楽の本質を垣間見ることが少なくありません.もっとも、仕事である以上プロには制約が多いことも事実です.けれども僕はプロとアマチュアがバラバラに存在するのではなく、互いに刺激し合うところから真に豊かな音楽の未来が生まれるのではないかと考えています.まぁ理想を語るだけでは何も変わらないのでとにかく実践あるのみ、今後もできる限り垣根を超えた意義ある音楽活動を続けていきたいと思います.
 

 ところで、来年の抱負‥というのは大げさかもしれませんが、僕が個人的に心に留めておきたいことを綴っておきます.それは自分の行いに対し 「自覚」 を持つということです.よくよく考えると、30歳を過ぎた頃から急激に忙しくなり、無意識的にこなしてしまっていることがあまりに多くあります.
 
 ただでさえ、現代は自分で自分のやっていることを正しく理解するということが難しい時代です.いちいちものごとを突き詰めて考えなくともどうにか遣り過ごせてしまう ─ 善し悪しは別として、昔と違っていつでもどこでも豊富な情報にアクセスでき、他人と繋がることが可能になりました ─ その日々の過ごし方も含め、来年は自身のこれまでの在り方を見直し、人としても音楽家としても少しでも成熟した大人に近づけるよう 「自覚」 を持って活動に勤しみたいと思います.
 

 最後になりますが、本年も支えてくださった多くの方々に心より感謝を申し上げます.また、2016年が皆さまにとって健康と幸せに満ちた年となりますようお祈り致します.有り難うございました.

 
 

3件のコメント

  1. 一年間お疲れ様でした。
    来年も益々のご活躍をお祈り申し上げます。

  2. こんにちは。

    気が付けば、もう大晦日。
    早いものですね。

    今年はご実家で新年を迎えるとのこと。
    普段忙しい生活が続いている様子ですので、お正月はゆっくりとご家族団らんで穏やかに過ごすことが出来ますように。
    そして、体調にもどうぞお気を付けて・・・。

    今年も色々とお世話になりました。
    良いお年をお迎え下さい!アヤ

  3. こうらさん
    有り難うございます、今年も宜しくお願い致します.

    Ayaさん
    こちらこそ昨年はお世話になりました.また今年もピアノ頑張ってくださいね!

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